ワクチン接種カード、新型コロナの予防接種受けた人全員に交付へ 米

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米国防総省が、新型コロナ感染症のワクチン接種の記録カードとキットの画像を公開した/EJ Hersom/Dept. of Defense

米国防総省が、新型コロナ感染症のワクチン接種の記録カードとキットの画像を公開した/EJ Hersom/Dept. of Defense

(CNN) 米国防総省は2日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の記録カードとキットの画像を公開した。

ワクチン接種カードは簡単に接種を記録できるように作られたもの。最前線のワクチン接種従事者を支援する非政府組織(NGO)「ワクチン接種アクション連合」幹部、ケリー・ムーア氏は「財布に入るサイズのカードに、何を接種され、次の接種はいつかが記入された状態で全員に交付される」と説明する。

公開された画像によると、キットにはカードのほか、注射のシリンジと針、アルコール消毒用の布、マスクが入っている。

ワクチンの開発促進を目指した米政府の「ワープスピード作戦」の最高執行責任者、ギュスターブ・ペルナ大将は先月、ワクチンの配布が始まったら1億個のキットを供給する準備ができていると明らかにした。

ワクチン接種の記録カードとキット/EJ Hersom/Dept of Defense
ワクチン接種の記録カードとキット/EJ Hersom/Dept of Defense

ワクチン接種を行う医療機関は、どのワクチンを接種したかを州のワクチン接種記録部局に報告する。これにより、医療機関は対象者の最初のワクチン接種で不明事項があっても問い合わせが可能となる。

また、多くの医療機関で2回目の接種の時期や場所を伝える目的で、患者に携帯電話の番号の提供を求める予定だ。

予防接種管理者の団体幹部、クレール・ハナン氏によると、接種の全記録は疾病対策センター(CDC)に報告される。そうしたデータベースが予防接種を受けた全員の記録を含むものになるのか、CDCにコメントを求めたがまだ回答はない。

米国ではファイザーとモデルナの2社が新型コロナウイルス感染症のワクチンの緊急使用許可を申請。食品医薬品局(FDA)が今月10日と17日に許可を出すか話し合う。

ワープスピード作戦の文書によると、使用が許可された場合、ファイザーは15日、モデルナは22日に最初の出荷を行う可能性がある。

当初の供給は数が限られ、人口の多くをカバーするには来年に入って数カ月を要するとみられる。CDCの委員会は1日、医療従事者や介護関係の長期就労者に優先接種すべきだと勧告した。

ワープスピード作戦のモンセフ・スラウイ首席顧問によると、2月までには1億人の米国民が接種を受けられる可能性がある。

米政府は両社のワクチンの緊急使用が許可された場合、今月末までに4000万回分のワクチンが供給可能と発表。両ワクチンとも2回の接種が必要なため、これは2000万人をカバーする量となる。

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