マスク着用、自分を感染から守る効果も CDCが新ガイドライン

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CDCが、マスク着用により自分への感染も防ぐことができるとの新たな指針を発表した/Shutterstock

CDCが、マスク着用により自分への感染も防ぐことができるとの新たな指針を発表した/Shutterstock

(CNN) 新型コロナウイルス対策としてのマスク着用は、周りの人だけでなく自分自身を守る役にも立つ――。米疾病対策センター(CDC)は10日に公表した新しいガイドラインでそう指摘した。

CDCのこれまでのガイドラインでは、マスク着用は主に感染者がウイルスを他人に拡散させることを防ぐものと位置付けていた。

新しいガイドラインによると、布マスクは着用した人が吐く息に含まれるウイルスの粒子を遮断する役割を果たすと同時に、他人からの感染飛沫を遮断して「個人を守るフィルター」としても機能する。

その根拠として、マスクを着用すればウイルスを感染させたり感染したりするリスクを70%以上減らすことができるとした多数の調査を引用。ある調査では、相互にマスクを着用することで、ウイルスに感染した美容師2人が67人の客に感染させる事態を防止できていたことが分かった。別の調査では、感染者が機内で10時間以上過ごしても、マスクを使用した場合、他の乗客に感染させずに済んでいた。

当局がマスクの着用を指示して感染者や死者が大幅に減った事例が幾つもあったとCDCは指摘。「全員がマスクを着用するポリシーの採用は、特にソーシャル・ディスタンシングや手指の消毒、適切な換気といった対策と組み合わせた場合、さらなるロックダウンを回避する一助となり得る」とした。

一律のマスク着用が15%増えれば、最大で1兆ドル(約105兆円)の経済損失を防ぐことができると試算している。

マスクの素材については、一部の布マスクは飛沫を防ぐ上でサージカルマスクに近い効果がある一方で、ポリプロピレンは粒子をとらえる静電気を発生させることがあると指摘した。シルクは湿った飛沫をはじいて快適性も大きいとしている。

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