英辞書が選ぶ今年の単語は「ロックダウン」、もとは刑務所用語

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ロックダウン(都市封鎖)が行われた米サンフランシスコ=3月/Justin Sullivan/Getty Images

ロックダウン(都市封鎖)が行われた米サンフランシスコ=3月/Justin Sullivan/Getty Images

ロンドン(CNN) 英語辞典のコリンズ・イングリッシュ・ディクショナリーは、今年の単語に「lockdown(ロックダウン)」を選んだと発表した。

かつて漠然とした名詞だったこの単語は、新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込める公衆衛生対策の意味で世界的に使われるようになり、日常会話に頻繁に登場するようになった。

コリンズは今年の単語にロックダウンを選んだ理由について、「世界中で集団的に新型コロナウイルスの感染拡大と戦う役割を果たした何十億もの人々が、1つにまとまった経験」だったためと位置付ける。

ロックダウンはもともと刑務所から派生した単語で、騒ぎを起こした受刑者を監房に閉じ込める際に使われていたという。

「2020年は単語の意味が決定的に変わった年だった。ほとんどの人にとって、ロックダウンは公衆衛生対策の意味になった」とコリンズは指摘する。2020年にロックダウンが使われた回数は25万回を超え、前年のわずか4000回から飛躍的に増えた。

ニュース報道で最初に使われたのは、1月に中国の武漢で感染の拡大を食い止めるために厳格な移動制限が導入された時だった。

以後、実質的に全ての国で、何らかの形のロックダウンが実施されている。

新型コロナ関連では「Coronavirus(コロナウイルス)」「key worker(キーワーカー、必要不可欠な労働者)」「furlough(一時帰休)」「social distancing(ソーシャル・ディスタンシング)」などの用語にも言及している。

ほかには「Black Lives Matter」運動の頭文字「BLM」や、英王室から退いたヘンリー王子とメーガン妃を意味する「Megxit(メグジット)」などが候補に挙がった。

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