米最高裁判事に保守派バレット氏就任、共和党造反1人のみ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ホワイトハウス南庭で就任宣誓に臨むバレット氏(左)とトランプ大統領/Patrick Semansky/AP

ホワイトハウス南庭で就任宣誓に臨むバレット氏(左)とトランプ大統領/Patrick Semansky/AP

(CNN) トランプ米大統領が連邦最高裁判事に指名した保守派のエイミー・バレット氏が26日、上院での承認を受け、ホワイトハウスでの式典で正式に宣誓、就任した。

バレット氏は先月死去したリベラル派のギンズバーグ判事の後任として、異例の速さで任命された。26日の宣誓就任式典で、政治的党派や個人的な志向とは切り離して任務を果たすと述べた。

同氏はまた、上院での承認審議を通し、議員と判事の根本的な違いをはっきり認識したとも語った。議員は自身の選好する政策を追求する義務があるのに対して、判事の義務はそれに左右されないことだと強調し、「法の支配」を最優位に置く理念を確認した。

上院はこの日、バレット氏の指名を52対48の賛成多数で承認した。

与党・共和党の議員では53人中、メーン州選出のコリンズ議員だけが反対に回った。コリンズ氏は先月発表した声明で、大統領選直前に承認採決を行うべきではないと主張していた。

トランプ氏が指名した最高裁判事は3人目。これにより最高裁の構成は保守派が6人と、リベラル派の3人に対して圧倒的に優勢となった。

48歳のバレット氏は、終身任期の最高裁判事を今後数十年にわたって務めることになる。トランプ政権が無効を主張する医療保険制度改革(オバマケア)の行方や、大統領選の結果をめぐり法廷闘争が起きた場合の審理に影響を及ぼす可能性が指摘されている。

上院の審議では野党・民主党が司法委員会での採決をボイコットするなど、激しく抵抗した。バレット氏本人は公聴会で、オバマケアや人工妊娠中絶、同性婚合法化などに対する自身の見解を繰り返し問われたが、直接の回答を避けていた。

「米大統領選2020」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]