米国立公園で発見の女性は「重度の脱水状態だった」 姉が語る
(CNN) 米ユタ州のザイオン国立公園で行方が分からなくなり、約2週間後に見つかった女性は、保護された時には重度の脱水状態で、体重も7キロ近く減っていたことが分かった。女性の姉がCNNに語った。
ホーリー・コーティアーさん(38)は6日にハイキングに出掛けたまま行方不明となり、18日になって捜索隊に発見された。
姉のジェイミー・ストロングさんはCNNとのインタビューで、コーティアーさんを診察した医師は脱水のひどさに驚いていたと語った。腎臓の機能も低下し、腎不全の兆候が出始めていたという。
ストロングさんの話によると、コーティアーさんは「自然の中で1~2日過ごす」と言って公園へ向かった。ハイキング経験もあり、園内の様子にも詳しかったが、娘のケイリー・チェンバーズさんによれば、歩き始めてまもなく頭を打ち、方向が分からなくなってしまった。
持っていたマーカーで近くの木に印を付けて日を数えていた。体力が尽きて水も食べ物もなかったため、身動きが取れなかった。近くに川が流れていたが、汚染が心配で飲めなかったという。チェンバーズさんは「母は脱水で口が開けられないほどだった」と話す。
コーティアーさんはハンモックを縛り付けた木の鋭い部分に頭をぶつけ、発見時は後頭部に大きなこぶができていた。ハンモックを見かけた男の子と母親が公園のレンジャー(自然保護官)に通報し、これが発見のきっかけになったという。
ストロングさんは「協力して捜してくれた人々、服を洗ったり食料を持ってきてくれたりした町の人たちにとても感謝している」と話した。