ハマス、人質の米国人男性を解放 1年半ぶりに家族と再会
人質から解放、米国人男性が家族と再会
エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスの人質となっていたイスラエル系米国人のエダン・アレクサンダーさん(21)が12日に解放され、1年半ぶりに家族と再会を果たした。ガザで生存が確認されている米国人の人質は、アレクサンダーさんが最後だった。
ハマスは11日、数日間に及ぶ米国との交渉を経て、アレクサンダーさんを解放することで合意したと発表。合意はガザの停戦と人道支援再開を目指す一環として、イスラエルを経ずに成立した。
黒いTシャツにベースボールキャップ姿のアレクサンダーさんは、赤十字に引き渡されてガザ南部のハンユニスを離れ、イスラエル軍の基地に到着。健康診断を受けた後に、待ちわびていた家族と抱き合った。
イスラエル軍に従軍していたアレクサンダーさんは、2023年10月7日、ガザとの国境近くでハマスに拉致されていた。
アレクサンダーさんの解放後も、ガザではまだ58人の人質が拘束されており、うち少なくとも20人は生存していると思われる。
ハマス指導者は系列メディアのアルアクサTVに対し、米国との間で直接、人道支援の再開と引き換えにアレクサンダーさんを解放する交渉を行ったと語った。
ガザはイスラエルに人道支援物資や商業物資の搬入を封鎖され、食料が底を尽きかけて飢餓の瀬戸際にある。
イスラエルはガザへの人道支援を再開するかどうかを明らかにしていない。