トランプ氏があからさまな権限行使、党大会で恩赦と帰化

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新たに米国の市民権を得る5人が宣誓をする様子を見守るトランプ大統領(右端)/Republican National Convention

新たに米国の市民権を得る5人が宣誓をする様子を見守るトランプ大統領(右端)/Republican National Convention

(CNN) 米共和党全国大会は2日目の25日夜、トランプ大統領がホワイトハウスで恩赦と帰化の式典を行った映像を公開した。再選に向けた大統領権限の行使は、共和党が選挙に公職の権限を利用した印象を与える結果となった。

事前収録された映像で、トランプ氏はネバダ州でかつて銀行強盗を働き、その後元受刑者の社会復帰のための組織を運営する男性に完全な恩赦を与えた。

また別の映像では、トランプ氏がウルフ国土安全保障長官代行の前で新たに米国の市民権を得る5人が宣誓をする様子を見守った。

過去の大統領も再選に向けて、重要な有権者層に恩恵を与える大統領令を強調したり、現職大統領にのみ可能な外交政策を誇ったりするなど職務上の権限を利用してきた。ただ、今回ほど政治的利益を得るためにあからさまに権限が行使されたことはなかった。

トランプ氏は27日に予定される指名受諾演説をホワイトハウスで行う点でも倫理規定違反だとの批判を受けている。25日にポンペオ国務長官が寄せたスピーチも、イスラエルへの公式外遊中に収録されたものだとして民主党下院議員が調査を進めている。

当局者はトランプ氏のホワイトハウスの建物の利用は一切の法令違反に当たらないと説明。トランプ氏が大統領執務室などがあるウエストウイングでなく住居部分にいるときに職員が勤務時間外で参加することも許されるとの見解を示した。

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