米歴代大統領11人に仕えた元執事、新型コロナで死去

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米国政府の元執事 新型コロナに感染し死亡

ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスで歴代11人の大統領に仕えた元執事のウィルソン・ルーズベルト・ジャーマンさんが、新型コロナウイルスに感染して亡くなった。91歳だった。

孫娘のシャンタ・ゲイさんが21日に明らかにしたところによると、ジャーマンさんは今月16日に死去した。

ジャーマンさんは1957年、当時のアイゼンハワー大統領の下で清掃係としてホワイトハウスで働き始め、ケネディ大統領の時代に執事に昇格した。

孫娘のジャミラ・ガレットさんがFOX 5に語ったところによると、ジャーマンさんの昇格はケネディ大統領の妻ジャクリーンさんが働きかけて実現させたという。

ゲイさんによると、ジャーマンさんは1997年にいったん引退したが、2003年に再びホワイトハウスに復帰。オバマ大統領時代の2012年まで執事を務めた。

2011年に脳卒中に見舞われた際は、オバマ大統領が入院中のジャーマンさんを気遣って花を届けたりしていたという。退職に当たっては、50年以上におよぶ功績をたたえて、ジャーマンさんが仕えた大統領全員を代表して記念碑と硬貨を贈呈した。

オバマ前大統領の妻ミシェルさんの回顧録には、エレベーターの中でオバマ夫妻と一緒に立つジャーマンさんの写真が掲載されている。

ミシェルさんは21日、CNNに寄せた談話で「ウィルソン・ジャーマンさんは、その優しさと気遣いで、私たちを含む大統領一家がホワイトハウスを家とする手助けをしてくれた」と追悼。クリントン元大統領夫妻もツイッターを通じてジャーマンさんをしのんだ。

ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘のジェナさんは21日、司会を務めるNBCの番組の冒頭でジャーマンさんの死を悼み、ブッシュ元大統領夫妻から寄せられた追悼の談話を読み上げた。

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