米NY市の地下鉄、紫外線による新型コロナ殺菌を実験へ
(CNN) 米ニューヨーク市の交通当局は21日までに、市内の公共交通機関で紫外線を使った新型コロナウイルスの殺菌について試験プログラムを実施すると明らかにした。
コロラド州デンバーのスタートアップ企業「PUROライトニング」が製造した携帯機器を使って紫外線の効率や費用効果を探るという。
PUROライトニングによれば、紫外線C波(UVC)は新型コロナウイルスを殺菌できるほか、バクテリアなどにも最も効果があるという。
第1段階として、来週までに、地下鉄やバス、輸送施設でプログラムを開始する。うまくいけば、ロングアイランド鉄道とメトロノース鉄道にも拡大する。
ランプは夜間、地下鉄の運行が停止しているときに使われる。
ニューヨーク市の地下鉄は5月6日から車両の除菌のために115年の歴史で初めて夜間の運行を全面的に停止していた。
除菌用のランプは高輝度でフルスペクトルの紫外線を利用し、天井や壁などに設置できる。交通当局が公開した画像では、車両の中央部分にあるポールに装置が取り付けられている。PUROライトニングによれば、表面や空中の病原体を除菌し、ウイルスやバクテリアの99.9%を殺菌できるとしている。