トランプ氏の支持率、新型コロナで上昇も再び下落 再選に黄信号か

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米国のトランプ大統領。支持率は、新型コロナウイルスの感染拡大で一時上昇したものの、再び下落した/Doug Mills/Pool/Getty Images

米国のトランプ大統領。支持率は、新型コロナウイルスの感染拡大で一時上昇したものの、再び下落した/Doug Mills/Pool/Getty Images

(CNN) 米国が新型コロナウイルス感染拡大という危機に直面するなか、トランプ米大統領の支持率は先月末にいったん上昇したものの、今月はすでに低下に転じていることが分かった。

米ギャラップ社が発表した最新の世論調査で、トランプ氏を「支持する」との回答は43%で先月の49%から6ポイント下がり、「支持しない」は54%と、先月の45%を9ポイント上回った。

各種世論調査の平均で支持率から不支持率を差し引いた数字では、先月11日の時点でマイナス10ポイントだったのが、同27日にはマイナス4ポイントと、就任直後の水準まで上昇。しかし現在はマイナス8ポイントまで落ちている。

米国はこれまで、戦争や危機など国家の重大局面に直面するたびに国民が指導者の下に結集し、大統領の支持率が大きく伸びるという現象を繰り返してきた。

だがトランプ氏が先月、差し引き後の数字で示した6ポイントの上昇は、歴代大統領と比べて小幅にとどまった。ジョージ・W・ブッシュ元大統領は同時多発テロの後、実に70ポイント近い上昇を記録している。

結集効果の持続期間も歴代大統領の例よりはるかに短く、上昇の兆しが見えてから現在までの約40日間でほぼ消滅した。従来ならここでピークを迎える頃だ。

これに対して連邦議会の支持率は上昇し、最新の世論調査では2009年以来の高さに達した。さらにほぼ全ての州で、知事の支持率がトランプ氏を上回っている。

トランプ氏の支持率は今後、封鎖措置の解除やワクチン開発にともなって再上昇する可能性もある。しかし危機のさなかで差し引きゼロにも達しない現状のまま11月の大統領選を迎えた場合、再選を勝ち取ることは難しいとの見方が強い。

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