サンダース議員が敗北した5つの理由 民主党指名争い

民主党の指名争いから撤退したサンダース氏。バイデン氏に及ばなかった要因とは/Lucas Jackson/Reuters

民主党の指名争いから撤退したサンダース氏。バイデン氏に及ばなかった要因とは/Lucas Jackson/Reuters

(CNN) 11月の米大統領選に向けて行われていた野党・民主党の指名争いからバーニー・サンダース上院議員が撤退した。前回の2016年の指名争いに続く敗北となる。サンダース氏がジョー・バイデン前副大統領に敗れた5つの理由を考えてみる。

1. 黒人層からの支持を得られず

サンダース氏は2016年、黒人有権者からの支持で壁にぶつかった。前回はヒラリー・クリントン元国務長官が南部での勝利を追い風にした。南部では黒人有権者が多くの割合を占める。サンダース氏にはパフォーマンスの改善が必要だった。

しかし、2020年もこの重要な集団からの支持を得ることに苦労した。出口調査などの中央値でサンダース氏が獲得した黒人層からの支持は23%にとどまった。これは2016年と同程度の水準だった。

2.エスタブリッシュメントからの支持を得られず

サンダース氏はエスタブリッシュメント(既得権層)にとっての寵児(ちょうじ)となることはない。サンダース氏は民主社会主義者だ。それでも、指名獲得が既得権層をおびえさせないようにすることは必要だった。

サンダース氏にとって残念なことに、議員や知事からの支持は2020年が10人、2016年が9人と変わらなかった。

エスタブリッシュメントからの不人気という悪影響はサウスカロライナ州の予備選後から明らかになった。バイデン氏はクライバーン下院議員からの支持を追い風にサウスカロライナ州で勝利。さらに、サンダース氏の事実上の対抗馬がバイデン氏にしぼられると、バイデン氏は、複数の州で予備選が行われる「スーパーチューズデー」前に指名争いから撤退した多く候補者から支持を獲得した。

3.若年層の投票率は増えず

サンダース氏は若年層が投票所に来て投票してくれると言い続けてきた。サンダース氏は2016年と2020年の指名争いで若年層から多くの支持を集めた。

問題は、他の層と比べると若年層の投票率に上昇がみられなかったことだ。2016年の民主党予備選で、45歳以下の割合は39%だった。2020年は34%と、どちらかといえば投票率は減少したようだ。

皮肉なことに上昇したところではバイデン氏が大差で勝利している。

4.学位を持たない白人有権者の寝返り

2016年の指名争いでサンダース氏を強く支持したグループのひとつに大学の学位を持たない白人有権者がいた。

しかし、2020年は前回ほど多くの支持が集まらなかった。大学の学位を持たない白人有権者のうち2020年の指名争いでサンダース氏を支持した人の割合は45%。2016年の53%から減少した。

バイデン氏はこうした支持層にうまく対応し、スーパーチューズデーでの北東部での勝利につなげた。

5.今年は党員集会が減少

民主党全国委員会は2016年の後、さまざまな提案を行ったが、そのなかに、予備選を増やして党員集会を減らすというものがあった。これらはサンダース氏の陣営も賛成した。このことが今回の指名争いでサンダース氏にとって打撃となった。

クリントン氏は2016年、党員集会の大部分で敗北し、大きな差をつけられたものもあった。今年、バイデン氏はこれまでのところ、ひとつも党員集会で勝てていない。アイオワやネバダではサンダース氏が支持を獲得し、バイデン氏は苦戦した。

サンダース氏にとっての問題は、党員集会によって決まる代議員の割合が2016年の14%から2020年は3%へと減少したことだ。

党員集会から予備選へと変更したアイダホやメーン、ミネソタなどの州は、2016年はサンダース氏が勝ったが、今年の指名争いではバイデン氏が勝利している。

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