イスラエルによるガザ攻撃続く、80人超死亡
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での停戦をめぐる交渉が行われている中、イスラエルは3日もガザ各地を攻撃し、ガザの保健当局者によると80人超が死亡した。犠牲者には人道支援物資を求めていた数十人が含まれるという。
ガザ市のアル・シファ病院の責任者によると、避難民が身を寄せている同市にある学校への攻撃で15人が死亡、25人が負傷した。多くの人が重いやけどを負ったという。
病院の責任者は、ガザ市での別の攻撃では12人が死亡し、ガザ中部のネツァリム回廊近くでは25人が死亡したと明らかにした。目撃者によると、ガザ中部ではトラックから支援物資を受け取ろうとしていた人々の間で食料の奪い合いが発生していたところにイスラエル軍の発砲があったという。
学校への攻撃についてCNNが問い合わせたところ、イスラエル軍は「イスラム組織ハマスの指揮統制センター内で活動していた主要なテロリストを狙った」と説明した。攻撃の前に「市民に影響が及ばないよう、精密な武器の使用や上空からの監視などを行った」とも述べた。
攻撃を受けたガザ市の現場をとらえた写真には、建物内が燃えている様子や焼け焦げた数体の遺体が写っている。
ガザ南部へも攻撃があり、ナセル病院の広報担当者によると、3日午前に遺体35体が同病院に運ばれた。うち15人はハンユニスで支援物資を待っていたところに攻撃を受け、残る20人は同じくハンユニスにある避難民のテントへの攻撃で亡くなったという。
同病院によると、支援物資を待っている際に攻撃を受けて亡くなった人々は米国支援のガザ人道財団(GHF)の配給所の近くにいたという。