赤ちゃんの「性別発表装置」が爆発、パーティー出席の祖母が死亡 米
(CNN) 米アイオワ州で、誕生予定の子どもの性別を披露する目的で制作した装置が家族パーティーの最中に爆発し、破片が頭に突き刺さって56歳の女性が死亡した。警察が28日に明らかにした。
同州マリオン郡の保安官によると、爆発した装置は一家が25日に制作した。この装置を使って生まれてくる子どもの性別を披露し、記録映像をSNSに投稿して家族や友人と共有する予定だった。
26日午後のパーティーには、生まれてくる子どもの母親と家族5人が出席した。「性別発表装置」は金属製の台に取り付けた手製のスタンドの底に火薬を入れたもので、このスタンドにドリルで穴を開けて導火線を入れ、火薬の上に木片を置いて、生まれてくる子どもの性別を表すカラーパウダーを加えた。
火薬に火を付けるとパウダーが噴出して、青かピンクかで性別が分かるという仕掛けを想定していた。
ところが金属パイプの上にテープを貼ったために、意図せずパイプ爆弾ができてしまった。
火を付けるとパイプが破裂して破片が吹き飛び、装置から14メートルほど離れた場所にいた女性を直撃。破片はそこからさらに120メートルほど吹き飛んで地面に落下した。
直撃された女性は即死だった。保安官はこの女性について、妻であり母であり祖母だったと形容している。
爆発の経緯については、アルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)も加わって捜査を続けている。
生まれてくる子どもの両親がゲストを招いて性別を発表するパーティーは、ここ数年で人気が高まっている。しかしお祭り騒ぎがエスカレートして山火事や車両火災に発展する事故も起きている。