北朝鮮から返還の米兵遺骨、2柱の身元特定 陸軍下士官

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朝鮮戦争で命を落とした米兵2人の身元が特定された/The Defense POW/MIA Accounting Agency

朝鮮戦争で命を落とした米兵2人の身元が特定された/The Defense POW/MIA Accounting Agency

(CNN) 米軍は3日までに、朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨のうち2柱の身元について、陸軍のジェリー・ギャリソン伍長とジェラルド・レイマッカー軍曹と特定した。

ギャリソン氏とレイマッカー氏は1950年12月、北朝鮮で相次ぎ消息が途絶えていた。

北朝鮮は米朝首脳会談後の昨年7月、米兵の遺骨を収めた55の箱を返還。戦争捕虜・行方不明者調査局(DPAA)の報道官によると、同局はこのうち35~40人の身元を特定したという。

箱の遺骨が何人分かは依然不明。DPAA報道官は「可能な限り多くの遺骨の身元を特定するべく引き続き取り組んでいる」と述べた。

DPAAによると、朝鮮戦争に従軍した米兵のうち7609人がいまだ行方不明となっている。

ギャリソン氏とレイマッカー氏はいずれも、激戦となった長津湖の戦いで死亡した。米海兵隊と陸軍が中朝国境に向けて進軍していた際、中国の兵士10万人が国境を越えてなだれ込み、第1海兵師団と陸軍の第31連隊戦闘団は不意を突かれた格好となった。

2週間にわたる戦闘で米兵6000人近くが死亡または行方不明となり、中国軍の側では推計5万人の兵士を失った。

ギャリソン氏はアーカンソー州ラマー出身で、当時21歳。13歳だった妹のアリス・ピアソンさんは今年2月で85歳になった。

兄の身に何が起こったか判明するとは全く期待していなかったといい、「彼が帰国したことをただ誇りに思う」「私たちが望んだ結果ではなかったが、何もないよりは良い」と話している。

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