真珠湾攻撃で戦死の米兵、77年ぶりに身元判明 故郷で埋葬

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死後77年たって身元が判明したカール・デービッド・ドーアさん(享年27)/Courtesy of Door family

死後77年たって身元が判明したカール・デービッド・ドーアさん(享年27)/Courtesy of Door family

(CNN) 米海軍の兵士だったカール・デービッド・ドーアさんは1941年12月7日、ハワイの真珠湾で日本軍の攻撃を受け死亡した。死後は身元不明の戦没者として現地にある国立太平洋記念墓地に埋葬されていたが、近年の調査でドーアさんであることが判明。このほど77年ぶりに故郷に帰り、家族の手によって葬儀が営まれた。

当時27歳のドーアさんが乗艦していた戦艦オクラホマは、日本軍の魚雷攻撃により沈没。ドーアさんを含め、乗り込んでいた海軍兵士や海兵隊員計429人が死亡した。このうち身元が判明したうえで埋葬されたのはわずか35人だった。

米国防総省は2009年から、上記の記念墓地に埋葬された遺骨を掘り起こし、遺族から集めたサンプルに基づくDNA鑑定などによって戦没者の身元を確認する取り組みを続けている。背景には真珠湾攻撃の生存者からの強い要望があった。

ドーアさんのおいにあたるトーマス・ドーアさん(70)は、自分たち家族も戦死したドーアさんのサンプルを提供し、いつの日か本人の遺骨が特定されるのを心待ちにしていたと説明する。

国防総省によるとドーアさんの遺骨は15年に掘り起こされ、歯の記録やDNAを照合した結果、今年の7月25日に本人のものと判明した。

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