ドローンが救助活動を妨害、米オクラホマ州の洪水被害
(CNN) 豪雨による大規模な洪水に襲われる米オクラホマ州タルサ市の警察などは30日までに、緊急対応当局のヘリコプターが被災地で被害の写真撮影を試みて愛好家が飛ばすドローン(小型無人飛行機)に遭遇し、救助活動に支障が出たことを明らかにした。
被災者の捜索作業、支援物資の投下や氾濫(はんらん)の恐れも出ているダムの監視活動などを妨げていると主張。地元警察はフェイスブック上にビデオ映像を掲載し、米連邦航空局(FAA)の規定に従い、緊急出動のヘリの針路を邪魔しないようドローンの操縦者に呼び掛けた。
タルサの消防当局者によると、28日に被災地上空などで違法な飛行が目撃されたドローンは約30機。衝突の恐れがあることからこれら上空ではヘリの活動が不可能だったとも報告した。
楽しみのためドローンによる写真撮影を試みるのと住民の命を助けようとすることのどっちが重要だろうかとも問い掛けた。
地元警察と消防当局はドローンの操縦者に対し堤防やアーカンザス川付近で飛ばすことを控えるよう要請した。
オクラホマ州内は記録的な洪水被害に見舞われ、77郡全てで非常事態が宣言された。過去数日間で少なくとも6人の犠牲者が報告され、暴風雨や竜巻などにも襲われた。