米カンザスの天才少年、高校とハーバード大を同時に卒業
(CNN) 米カンザス州ユリシーズで19日に高校を卒業した少年が、30日には名門ハーバード大学の卒業式にも出席する。高校に通いながら大学の単位を取って学位取得を果たした。
ブラクストン・モラルさん(17)がCNNとのインタビューで語ったところによると、ハーバードの授業を受講し始めたのは11歳の時。「学校で退屈していることに両親が気付き、何か刺激が必要だということで生涯学習コースを見つけてくれた」という。
社会人などを対象としたコースで、ほとんどの授業はオンラインで受講できたが、学位取得にはマサチューセッツ州ケンブリッジのキャンパスで16単位を履修するという条件もあった。
モラルさんのハーバードでの専攻は公共政策の分野で、副専攻は英語。高校生活との両立は大変だったが、学校側の配慮で毎日2~3時間、大学の課題に取り組む時間を確保することができた。
法学や政治学に興味があり、卒業後はコロンビア大学法科大学院への進学を希望している。
モラルさんの姉(29)によると、小さいころからボキャブラリーが豊富で、見たことや読んだことを即座に覚え、決して忘れない記憶力の持ち主だった。「きょうだいにとっては都合の悪いこともあった」と、姉は笑う。
高校を卒業する前の週に母親が腎移植の手術を受けたため、両親は式に参列できなかったが、一家はハーバードの卒業式を楽しみにしているという。
モラルさんはまた、カンザスの小さな町で育った天才少年としての経験を本にまとめ、出版することになっている。