大型客船にハリケーン級の暴風、突如傾き数人が負傷

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米東海岸沖を航行していた大型客船がハリケーン並みの暴風に遭遇したという

米東海岸沖を航行していた大型客船がハリケーン並みの暴風に遭遇したという

(CNN) 米東海岸沖を航行していた大型客船が、突如としてハリケーン並みの暴風に遭遇し、船体が急激に傾いて乗客乗員数人が負傷するトラブルに見舞われた。5日に同船が到着したフロリダ州ポートカナベラルの港では、10数台の救急車が待機していた。

ノルウェージャン・クルーズラインが運航する大型客船「エスケープ」(定員6000人)。現地時間の3日深夜、乗客はピアノバーなどでくつろいだ時間を過ごしていた。

そこへ何の予告もなく、突如として船体が傾き始めた。

傾きはどんどん大きくなり、棚のボトルが落下して、傾いた床の上を家具が横滑りして壁にぶつかった。恐怖に駆られた乗客からは悲鳴が上がった。

同船は突如として風速約51メートルの暴風に襲われていた。これは「カテゴリー3」のハリケーンに匹敵する強さだった。

ノルウェージャン・クルーズラインが5日に明らかにしたところでは、けがをした乗客や乗員は、乗船していた医師らの手当てを受けたという。けがの程度などは明らかにしていない。

当時ピアノバーにいた乗客のアーロン・ブラックさんによると、テーブルや椅子が動き回って足を取られる人もいた。ブラックさんが撮影した動画では、悲鳴やガラスが割れる音、家具がぶつかる音が聞こえている。

「何て静かな航海なんだろうと思っていたのに、突然の暴風に襲われて船体が30秒くらい傾いた」「突然、自分の周りにあった全ての物が動き始めた」。ブラックさんは5日に収録した動画でそう証言した。

ブラックさんによると、すぐに乗員が対応して混乱を収め、同船は何事もなかったように港に到着した。

ノルウェージャン・クルーズラインによると、フロリダに入港した船体に損傷は確認されなかったといい、同船は予定通り、次の航海へ出発する。

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