米、INF全廃条約を停止 「ロシアが長年違反」

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昨年7月にヘルシンキでの米ロ首脳会談時のトランプ大統領(左)とプーチン大統領/Chris McGrath/Getty Images Europe/Getty Images

昨年7月にヘルシンキでの米ロ首脳会談時のトランプ大統領(左)とプーチン大統領/Chris McGrath/Getty Images Europe/Getty Images

北大西洋条約機構(NATO)は声明で、米同盟国は米国の決定を「完全に支持する」と表明。ロシアの欧州及び大西洋に及ぼす脅威や、完全かつ検証可能な順守の確認に向けた対応拒絶を理由に挙げた。今後の6カ月で順守状態に戻るように求めているが、当局者の間では悲観的な見方が広がっている。

米議員や当局者からはINF条約が中国に軍事的優位をもたらす結果になるとの危惧を示す声もある。中国は条約当事国ではないためINFに関する縛りがない。

トランプ大統領も記者団に対し「まずは国を追加しないといけない」と述べ、中国を意識した発言と受け取られている。

ただ、政権高官は今回の決定は中国は要因ではないと否定。中国は1000発以上のINFを保持しており多くの議論が行われているが、今回は単にロシア側の違反が問題だったと述べた。

ロシア政府は一貫して条約違反を否定している。国営タス通信によると、リャブコフ外務次官は先月31日、米国との交渉に進展がなく、米国側の姿勢は強行で最後通告に近いと発言。ロシアをゆするような条件での対話には応じられないと伝えたと不満を示していた。

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