米検察、「出産ツーリズム」の業者3人を訴追 中国人が顧客

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Gwen Sung/CNNMoney/Shutterstock

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(CNN) 米連邦検察は2日までに、中国人を顧客とする「出産ツーリズム」企業を運営したとして、カリフォルニア州南部で先月31日に3人を逮捕・訴追したことを明らかにした。出産ツーリズムを巡る米連邦裁判所での刑事訴追は初めてだという。

出産ツーリズムの参加者は、子どもによる市民権取得を目的に外国に渡航して出産する。米国では出生地主義の法的原則を採用しており、米国で生まれた子どもに自動的に市民権を付与している。

拘束された3人は現時点でコメントしていない。司法省の声明によると、3人はいずれも「不正な入国や国際マネーロンダリング(資金洗浄)及びなりすまし」を共謀した疑い。

今回の訴追は米国で2015年に相次ぎ行われた「妊婦ホテル」の家宅捜索が発端となった。移民税関捜査局(ICE)が当時発表した声明によると、妊婦ホテルは高級アパートを利用していることが多く、出産予定の女性は業者に1万5000~5万ドルを支払っていた。

司法省によれば、一連の事業では、「最も魅力的な国籍」を入手できるとうたっていたほか、「空気の良さ」や大気汚染の少なさ、米政府に優先的に就職できる権利、優れた教育機会、より安定した政治状況などを宣伝していた。

企業は女性に対し、入管通過時には「ゆったりとした服」を着用して妊娠状態を隠すよう指示していたとされる。

司法省は逮捕された41歳の女がこれまで500人以上の中国人顧客を抱え、中国から2年間で300万ドルの送金を受け取っていたと主張する。他の逮捕者2人は「USAハッピーベビー」という名称の企業を運営し、13~14年の間に14の銀行口座を使って中国から340万ドルを受け取っていたと見られている。VIP客には最大10万ドルを請求していたという。

逮捕された3人を含めて訴追されたのは計19人。残りの16人は逃亡したと見られている。

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