フェンスで隔てたキリスト降誕、「聖家族は移民の家族」 米教会

キリストの降誕を描いた場面をフェンスで取り囲んだ/Fellowship UCC

キリストの降誕を描いた場面をフェンスで取り囲んだ/Fellowship UCC

(CNN) 米オクラホマ州の教会が、キリストの降誕を描いた場面を囲むフェンスを張り巡らし、「聖家族は移民の家族だった」と訴える看板を設置した。

同州タルサにあるフェローシップ会衆派教会のクリス・ムーア牧師は、米国への移住を目指してメキシコとの国境を越えようとしている移民と、クリスマスの物語には共通点があると指摘する。

具体的には、「マタイによる福音書」の中で、聖母マリアと夫のヨセフがヘロデ王の迫害を逃れるため、幼いイエスを連れてエジプトを脱出する場面に言及した。

ムーア牧師はCNNの取材に対し、「マタイによる福音書の内容は、抑圧や暴力から身を守ろうと我が国へ逃れて来る人たちのことを考えさせる」と指摘する。

キリスト降臨の場面は12月の第1日曜日に教会前に登場した。赤ん坊のイエスを抱いたマリアにヨセフが寄り添い、羊たちに囲まれている。このシーンを取り囲んで金網のフェンスが設置された。

このフェンスを巡っては、展示物の盗難を防ぐために教会が設置したとの誤解も生じていたといい、教会ではこのほど看板の内容を書き換えて、「聖家族は移民の家族だった」と明記した。

教会がフェイスブックに掲載したこの場面の写真には、賞賛と反対の両方のコメントが集まっている。

トランプ米政権の移民政策を巡っては、インディアナポリスにある別の教会も今年7月、不法移民の親子が引き離されて拘束されたことに抗議して、聖母マリアとヨセフとイエスを檻(おり)の中に入れる抗議運動を展開していた。

ムーア牧師は「我々は移民の国であり、同時にキリスト教を信仰し、ユダヤ教にルーツがある。つまり見知らぬ相手を歓迎し、弱者を守る道徳的義務がある」と話している。

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