フランシスコ教皇の「ポープモービル」、ガザの子どもを助ける移動診療所に
(CNN) バチカンニュースは4日、ローマ教皇フランシスコの専用車だった「ポープモービル」が改造されてパレスチナ自治区ガザ地区に送られ、子どものための移動診療所として使われると伝えた。
バチカンニュースによると、フランシスコ教皇は亡くなる前の最後の願いとして、2014年の聖地巡礼の際に使用したポープモービルを悲惨な状況にあるガザの人道支援に役立ててもらうため、カトリックの支援団体カリタス・エルサレムに寄贈した。
ガザでけがをした子どもや栄養失調の子どもを助けるために、この車を使ってほしいというのがフランシスコ教皇の願いだった。
カリタスはこの車に診断や治療のための機器や救命装置を装備して、移動診療所に改造している。ガザへ安全にアクセスできるようになれば、医師や看護師を乗せて基本的な医療施設がない地域に派遣する予定。
「これは単なる車ではない。世界はガザの子どもたちのことを忘れていないというメッセージだ」とカリタスの代表はコメントしている。
フランシスコ教皇は世界の平和を祈り続け、亡くなる前日の復活祭(イースター)の礼拝でも、最後までロシア・ウクライナとイスラエル・イスラム組織ハマスの戦争終結を訴えた。