米、環太平洋演習への中国招待を取り消し 南シナ海情勢受け

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米国が環太平洋演習への中国招待を取り消し

米国が環太平洋演習への中国招待を取り消し

ワシントン(CNN) 米国防総省は23日、今年の環太平洋合同演習(リムパック)への中国海軍の招待を取り消すと発表した。リムパックは米海軍が隔年で開催しており、多国間の海上軍事演習としては世界最大規模。

国防総省の報道官は声明で、「中国の振る舞いはリムパックの原則や目的にそぐわない」としている。

米当局者によると、招待撤回はマティス国防長官がホワイトハウスと調整したうえで決定した。中国政府は最近、南シナ海でミサイルシステムを配備したり爆撃機を初めて着陸させたりしており、こうした動きを受けた決定だという。

同当局者はまた、中国による対艦ミサイルや地対空ミサイル、電波妨害装置の配備を示す画像を米国が独自に入手しているとも明らかにした。

中国は先週、南シナ海の島に長距離爆撃機を初めて着陸させたと発表。一帯での中国の軍事的プレゼンス拡大をめぐり、近隣諸国や米政府との間で改めて軋轢(あつれき)を生じさせる結果となっていた。

中国軍は発表で、核兵器を搭載可能なH6Kなど複数の爆撃機を離着陸させることに成功したと説明。この任務について、地域的リーチの拡大、機動力の向上、攻撃能力の強化を目指す取り組みの一環と主張していた。

中国の王毅(ワンイー)外相は23日、ワシントンでポンペオ米国務長官と記者会見に臨み、今回の米国の決定を「建設的ではない」と評した。

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