トランプ氏、イランは「核合意に違反」 合意離脱も示唆

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トランプ氏、イランとの核合意からの離脱示唆

(CNN) トランプ米大統領は13日、ホワイトハウスで演説し、強硬かつ包括的な対イラン新戦略を発表した。欧米など6カ国が2015年にイランと結んだ核合意をめぐり、イランが違反しているとの認識を示し、連邦議会や同盟国が合意の強化に同意しなかった場合、米国は合意から離脱すると示唆した。

トランプ氏はこの中で、イランとの合意について「米国が加わった取引の中で最悪かつ最も一方的なもののひとつ」との認識を改めて表明した。

トランプ氏は合意を完全には破棄していないが、実質的に棚上げにした形だ。ただ、トランプ氏の戦略が予想不能な結果の連鎖を引き起こして、合意を脱線させる結果となり、最終的に米国とイランとの間の戦争リスクを増大させる可能性もある。

トランプ氏は今回、イランが「多くの合意違反」を犯していると批判。「高度な遠心分離機の稼働で我々の期待に応えなかった」としたほか、国際査察団を「威圧」して全ての権限を行使させないようにしたなどと主張した。

だが、国際原子力機関(IAEA)や欧州の同盟国のほか米政府も、イラン政府が核合意を順守しているとの見解を示している。

トランプ氏はさらに、核合意の下での制裁解除が米国の国益にかなっていると定期的に認定するのを今後はやめると表明。「我々がこうした認定を下すことはできず、することもない」と述べた。「合意の多くの深刻な欠陥」に対処してイラン政権が2度と核兵器で世界を脅かすことができないようにするため、議会や同盟国と緊密に連携するよう政権に指示しているという。

トランプ氏はそのうえで、「議会や同盟国との協議で解決策に至ることができなかった場合、合意は終わる」と警告。「合意は継続的に見直されており、米国の参加は大統領である私がいつでも取り消すことができる」と述べ、一方的な破棄を示唆した。

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