米第7艦隊、駆逐艦マケインの艦長ら解任 衝突事故受け

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商船との衝突で船体に穴の開いた駆逐艦「ジョン・S・マケイン」

商船との衝突で船体に穴の開いた駆逐艦「ジョン・S・マケイン」

(CNN) 米海軍の誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が商船と衝突して乗組員に死傷者が出た事故で、米海軍第7艦隊は10日、同艦のアルフレド・サンチェス艦長とジェシー・サンチェス副艦長を解任したと声明で発表した。

ジョン・S・マケインは8月21日、シンガポール沖で商船と衝突。米海軍要員10人が死亡、5人が負傷していた。事故を受け、同艦の船体には大きな穴が開いていた。

第7艦隊の声明は両氏の解任理由について「信頼を失ったため」と言及。「衝突を防ぐことができたのは明らか」だと指摘したほか、「艦長が軽率な判断を下したこと、副艦長が同艦の訓練プログラムを率いる指導力に欠けていたこと」は明白だとしている。

ジョン・S・マケインは日本の横須賀が母港。両氏は日本国内での他の任務を割り当てられた。

ジョン・S・マケインの事故は、米軍艦船が絡んだ太平洋での事故としては今年4件目だった。

誘導ミサイル駆逐艦「フィッツジェラルド」は6月、日本沖で商船と衝突し、米海軍要員7人が死亡。5月には、誘導ミサイル巡洋艦「レイク・シャンプレイン」が朝鮮半島沖で韓国の漁船と接触した。また1月下旬には、誘導ミサイル巡洋艦「アンティータム」が東京湾で浅瀬に接触してプロペラが破損する事故が発生していた。

一連の事故を受け、第7艦隊のアーコイン司令官が解任されたほか、海軍による艦隊の訓練、メンテナンス、配備の方法が重ねて見直された。

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