病院敷地に最大7千人の遺体、精神施設の入所者埋葬か 米

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ミシシッピ大学医療センターの小児病棟と隣接するメソジストリハビリセンター=2014年撮影

ミシシッピ大学医療センターの小児病棟と隣接するメソジストリハビリセンター=2014年撮影

(CNN) 米南部ミシシッピ州にあるミシシッピ大学医療センターの敷地内に、最大で7000人の遺体が埋葬されている可能性があること10日までに分かった。このほど行われた調査で判明した。敷地内に遺体が埋葬されていることは以前から分かっていたものの、これまで正確な数は不明だった。

この場所は、1855年から1935年までミシシッピ州の精神衛生施設の敷地だった。施設内で死亡した入所者の遺体を、同地に埋葬していたと思われる。

同センターのキャンパスでは3年前、新しい駐車場を建設する工事の過程で約2000人の遺体が発見された。その後、レーダーを使って地中を調べた結果、少なくとも8万平方メートルの広さに相当する量の棺(ひつぎ)が埋められていることが分かった。

遺体を全て発掘して埋葬し直そうとすれば、相当の経費がかかる。全てを別の場所に移すための経費は推定2100万ドル(約24億円)。そこで同センターは遺体の一部のみを発掘して慰霊碑を建設し、科学研究に役立てたい意向だ。

棺は歴史学者や考古学者、人類学者に調べてもらい、19世紀の患者や精神衛生施設についての詳しい実態を明らかにしたいと、同センターの関係者は話している。

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