米共和党、元議員３０人が書簡でトランプ氏不支持を宣言
元共和党議員３０人が、公開書簡でトランプ氏に投票しないと表明
ワシントン（ＣＮＮ） 米共和党の元連邦議会議員３０人が６日、同党の大統領候補ドナルド・トランプ氏に投票しない意向を書簡で表明した。共和党の根本方針を「ばかにした」ことが理由だという。
書簡には民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官についての言及はない。だがとりまとめ役を務めたアンドルー・ワインスタイン氏によれば、クリントン氏に投票するつもりの人もいればリバタリアン党のゲーリー・ジョンソン候補に投票する意向の人もいるほか、別の名前を書き入れる考えの人もいるという。
当該の議員らは書簡の中で「大統領職の強大な権力に鑑み、あらゆる大統領候補は米国を安全かつ着実に前進させるのに必要な能力や知性、知識、理解、共感、判断力、気質が備わっているか厳しく評価されなければならない」と強調。
「ドナルド・トランプ氏はそうした基準のいずれにおいても落第であり、大統領になる資格がないことを自らはっきりと証明してきた」と断言した。
書簡に署名した３０人の元議員の多くは、ゴードン・ハンフリー元上院議員のように以前から反トランプ氏の立場を表明していた人物だ。また、激戦区とされるペンシルベニア州やウィスコンシン州、バージニア州を地盤とする大物も含まれる。
書簡にはこうも書かれている。「トランプ氏を大統領候補に指名したことで、共和党は米国民に対し、自分たちの未来を以下のような人物に委ねるよう求めたのだ。すなわち、女性を侮辱し、障害のある人をあざけり、異論には暴力をと説き、米国への入国に宗教調査を課するよう求め、判事には事実上の民族性調査を行う人物である」
