米赤十字、ポスターの描写で謝罪 人種差別との批判受け

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プールで遊ぶ子どもたちを描いたポスターが物議を醸した=米赤十字

プールで遊ぶ子どもたちを描いたポスターが物議を醸した=米赤十字

(CNN) プールの安全な利用を呼びかけるポスターに対して人種差別的だという批判が相次ぎ、作成した米赤十字が謝罪に追い込まれていたことが29日までに分かった。

問題のポスターはプールで遊ぶ子どもたちの様子を描き、やっていいことを緑色の「Cool」、いけないことを赤色の「Not Cool」の文字と矢印で指し示す内容。米コロラド州サリダのプールに張り出されていたものをツイッターのユーザーが見付けて写真を投稿し、論議が巻き起こった。

ポスターの中で「Cool」とされた子ども2人は白人だった。一方、「Not Cool」の矢印が付いた子どもはほとんどが非白人で、ほかの子どもを後ろから押してプールの中に落とそうとしたり、プールに飛び込んだりする姿が描いてあった。

これに対して「行儀がいい白人の子どもは『クール』で、非白人の子どもは行儀が悪くて『クールじゃない』という描き方は人種差別」といった批判の投稿が相次ぎ、「組織的人種差別の実例」として米赤十字を非難する声もあった。

一方、こうした批判は過剰反応であり、「人種差別だとは思わない」という意見もあったものの、米赤十字は最初の批判に応えてツイッターで謝罪。続いて声明を発表し、「誤解を招いたことを深くお詫びします。不快感を与える意図は一切ありませんでした」と弁明した。

問題の画像はウェブサイトやアプリからも削除して、ポスターを張り出していたプールにも撤去を要請したという。論議の発端となったコロラド州サリダのプールも、「本来行うべきチェックが不十分だった」としてこのポスターをはがしたことを明らかにした。

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