チャド前大統領、人道に対する罪で終身刑 殺人や誘拐に関与

(CNN) アフリカ西部セネガルの裁判所は30日、チャドでかつて独裁政権を築いたイッセン・ハブレ前大統領に対し、人道に対する罪で終身刑を言い渡した。人権団体は、アフリカ大陸で起きたさらに多くの戦争犯罪を裁くことにつながる画期的な判決と評価している。

判決によると、ハブレ被告はチャドの大統領だった1982年から90年の間に強姦、重労働強制、誘拐などの事件にかかわったほか、4万人の殺害を命じたとされる。被告側は起訴内容を否認していた。

ハブレ被告はターバンとサングラスで顔面を覆った姿で出廷し、判決に対してもほとんど感情を表さなかった。

セネガルの首都ダカールの裁判所前には被害者や遺族が集まり、有罪判決を歓迎した。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、アフリカの国の元首だった人物が有罪判決を受けたのは初めて。国家元首だった人物が別の国で人権にかかわる罪に問われたのも初めてだという。

ハブレ被告は1990年にチャドからセネガルに亡命し、2000年にセネガルで起訴された。しかし裁判が進展したのは、セネガルのマッキ・サル大統領が就任し、国際機関が訴追または身柄の引き渡しを求めた2012年以降だった。

13年2月にはハブレ政権下で起きた戦争犯罪を裁くため、アフリカ連合の後押しでダカールに特別法廷が設置された。

公判では強姦被害に遭ったという女性や激しい拷問を受けたという被害者など、多数が証言に立っていた。

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