米空軍、戦闘機用訓練機を新たに調達 50年代の機材更新

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ロッキード社開発の候補機が試験飛行

(CNN) 米空軍がF35やF22など第5世代の最新型戦闘機に適応した新型の操縦訓練機の調達計画に着手したことが16日までにわかった。現在の訓練機が1959年に初飛行したノースロップ社のT38「タロン」に依然依拠している現状を踏まえた措置。

標的追尾機能や飛行環境データ共有などで最先端の技術を誇るF35機などに見合う戦闘機用練習機が必要との認識から来ている。空軍は早ければ来年、次期練習機を選定する見通し。

契約額は120億ドル(約1兆2500億円)とされる新型練習機の開発をにらみ、米国などの軍需産業は既に動き始めている。ロッキード・マーチン社は今月、T50A型機の初の試験飛行を終えた。第5世代機のような操縦席や空中給油能力を有している。

ノースロップ・グラマン社、ボーイング社の研究開発部門「ファントム・ワークス」とスウェーデンの航空機製造メーカー「サーブ」の企業連合も全て最新設計の候補機を推す見通し。

ボーイングは機体デザインなどの詳細を多く明かしていないが、初の試験飛行は年内に予定している。航空関連メディア「フライトグローバル」によると、機首部分は長い形状となり、操縦席は機体前部に設けられる。サーブ社関係者は、プロジェクトは極めて順調に進展していると語ったという。

同メディアによると、グラマン社の候補機も今年、初の試験飛行を実施する。レイセオン社もT100型機を売り込んでいる。同社は、F35機のように飛行空域で周囲360度の状況が把握出来る画像表示装置を操縦士のヘルメットに装着する機能などを強調している。T100はイタリアの航空機メーカー「アレニア・アエルマッキ」のM346型機の改造型で、現在は同国、シンガポール、イスラエルやポーランドが使っている。

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