複雑すぎる米国の投票システム 有権者が知っておくべきこと
共和、民主両党の候補者が確定するのはいつか
各党の候補者が誰になるかは、通常、春の終わりまでに判明するが、正式な指名は夏に開催する両党の全国大会で行われる。
大統領選は最も多くの票を獲得した候補者が勝つのか
残念ながらそう簡単ではない。
米国の「建国の父たち」は、得票数に基づいて大統領を選出する代わりに、いわゆる選挙人団制度を作った。この制度では、各州に州選出の連邦上下院議員の合計数と同数の選挙人が割り当てられる。つまり、大きい州ほど割り当てられる選挙人の数も多くなる。
また選挙人の分配方法については、メーン州とネブラスカ州を除く全ての州で、勝者総取り方式が取られている。例えば、カリフォルニア州で全体の6割の票を獲得すれば、同州の全ての選挙人を獲得できる。2012年の大統領選で、オバマ氏の一般投票での得票率は51%だったが、選挙人団からの得票率は61%だった。
そして最終的に、270人以上の選挙人を獲得した候補者が大統領選の勝者となる。