オバマ大統領、最後の一般教書演説 「明るい未来」を強調

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科学技術の分野では、昨年がんで長男を亡くしたバイデン副大統領をトップに、がん治療の研究を促す新たな組織を設立すると発表した。

安全保障の分野では「我々の敵がより強く、米国がより弱くなっているという表現を耳にするが、これも政治的意図に基づくでたらめだ」と、野党・共和党の大統領候補らによる主張を暗に批判。「米国は地球上で最も強い国である」と改めて断言した。

その米国が直面する脅威としてまず過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を挙げる一方、「これを第3次世界大戦と呼ぶのは相手の思うつぼだ」と述べ、ISISが「世界最大の宗教のひとつを代表している」という「うそ」に乗る必要はないと力説した。

さらに、米国は「人種や宗教を理由に特定の人々を攻撃するような政治的行為を拒否しなければならない」と語り、「世界が我が国に尊敬の念を向ける理由は武力だけではない。多様で開かれた国であり、あらゆる信仰を尊重する国だからだ」と強調。

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