審理無効の評決で抗議デモ 米ボルティモアの黒人男性死亡

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審理無効の評決を受け、抗議デモも発生している

審理無効の評決を受け、抗議デモも発生している

ボルティモア(CNN) 米メリーランド州ボルティモアで4月、警察に逮捕された黒人男性フレディー・グレイさん(25)が死亡した事件をめぐり、激しい抗議デモが起きている。

判事は16日、グレイさんの死にかかわった罪で起訴された6人の警官のうちの1人、ウィリアム・ポーター被告について、有罪か無罪かを決める陪審の意見が一致せず、評決を下すことができなかったため、審理無効となったと明らかにした。

検察は再審を求めるかどうか検討している。

遺族は声明で「私たちは(陪審に対して)まったく怒ってはいないし、市民の皆さんも怒るべきではない。彼らは最善を尽くしたのだから」と述べ、市民に平静を呼びかけた。

ポーター被告の証言を他の被告の公判でも使おうとしていた検察にとって、審理無効という結果は打撃となりそうだ。

CNNの法律アナリストによれば、これは検察側にとっては敗北に等しい結果で、今後、検察は再審を求めるか被告に免責を与えるかという方針決定を迫られると指摘する。

グレイさんは警察のワゴン車で移送される際に重傷を負い、命を落とした。ポーター被告はグレイさんにシートベルトをつけさせなかったことやすぐに救急要請をしなかったことで、過失致死や2級殺人など複数の罪に問われていた。

だがポーター被告は、これまで移送の際に逮捕者にシートベルトを締めた例はなく、そうした訓練を受けたこともなかったと主張していた。

起訴された6人の警官は停職処分を受けている。6人のうちポーター被告を含む3人が黒人。

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