幼児に悪態浴びせるビデオで物議、警察が子ども保護

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(CNN) 米ネブラスカ州で1人の幼児が大人たちに汚い言葉を浴びせられる動画が警察組合のウェブサイトに掲載され、物議をかもしている。オマハ警察は8日、この幼児を含む子ども4人を保護したことを明らかにした。

問題の動画には、アフリカ系米国人の2~3歳くらいの幼児がおむつ姿で立ち、周りの大人たちからひわいな言葉や人種差別的中傷を浴びせられる様子が映っている。

大人たちにののしられた幼児が椅子を倒して中指を立てる下品な仕草をして見せ、汚い言葉で言い返す場面もあった。大人たちはこの様子に笑い声を上げ、さらに悪態を浴びせている。

オマハの警察組合が「暴力と暴行の連鎖」に脚光を当て、啓発するためとして、この動画を組合のウェブサイトに掲載したことから騒ぎが広がった。

オマハ市警察や人権団体などは、市の人口の4分の1を占めるアフリカ系米国人住民の神経を逆なでするものだとして組合を批判。一方、同組合のトップは、「ここで問題にしているのは人種ではない。この子に向けられた問題行為だ」「この行為のせいでこの子は、極めて不健全な道をたどることになりかねない」と反論した。

組合によると、動画は「地元のワルがフェイスブックに掲載した」もので、組合から動画の提出を受けた警察が児童保護当局と連携して捜査に乗り出した。警察は、動画の行為は犯罪には当たらないとしながらも、安全上の懸念があると判断して子どもたちを保護したと説明している。

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