野良犬が数万匹、捕獲の7割安楽死 財政破綻のデトロイト

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餌を与えられると夢中で食べる犬

餌を与えられると夢中で食べる犬

一方で、困難な状況に陥りながらも愛犬を手放すまいと懸命になっている人もいる。ハワード・フラトンさんは自宅を差し押さえられて親類のアパートに身を寄せた。生後6週間の時から家族の一員だった9歳の愛犬「ココ」は連れて行けなかった。

ココは差し押さえられた家の裏庭につなぎ、「捨て犬ではありません」という張り紙を張って、フラトンさんが毎日餌をやりに行く。しかし銀行が家を売りに出せばそれもできなくなる。「私が来てしばらく一緒に遊んでやって、それから立ち去ろうとすると、鳴いたりクンクンいったりして、胸が張り裂けそうになる」とフラトンさんは肩を落とす。

野良犬の捕獲歴19年のベテラン職員マラチ・ジャクソンさんは、「この問題は経済問題と同じくらい悪い状況にある。人々には仕事がなく、ペットは自分の財産を守るために利用される。まるで侵入警報装置か警備員のような扱いだ」と語った。

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