米大統領は辞めてから稼ぐ、元大統領たちの知られざる懐事情

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クリントン(左)とブッシュの両元大統領

クリントン(左)とブッシュの両元大統領

「カーター元大統領は大統領を辞める時、無一文だった」と語るのは歴史学者ジェームズ・サーバー氏だ。「自分で書くか、他の誰かと共同執筆できるなら、本を書けば大金を手に出来る。カーター氏はそれを実践した」

オバマ大統領は30代のころ、「Dreams From My Father(邦題:マイドリーム-バラク・オバマ自伝)」を執筆した。当初はさほど売れなかったが、政治家としての知名度が上がるにつれ売り上げも伸び、大統領に立候補した時には飛ぶように売れたという。

オバマ氏は08年の大統領選の遊説で「私は恵まれていた。この本が発売された時、我々は分譲マンションに住み、車を2台所有していた。しかし、そのうちの1台はポンコツだった」と語っていた。著書の印税は現在もオバマ氏の主な収入源だ。

少ない労力で大金を稼ぐには講演が手っ取り早い。そして、「演壇に君臨する国王」と言えるほど講演で稼いでいるのがクリントン元大統領だ。

01年の退任直後、クリントン元大統領の1回分の講演料は12万5000ドルだった。これは元大統領に支払われる講演料としては極めて標準的な額だ。

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