メッカ巡礼、例年の200万人から1000人に縮小 「前代未聞」

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聖地メッカのグランドモスクでカーバ神殿周辺を視察する信者ら=26日、サウジアラビア/Saudi Ministry of Media/AFP/Getty Images

聖地メッカのグランドモスクでカーバ神殿周辺を視察する信者ら=26日、サウジアラビア/Saudi Ministry of Media/AFP/Getty Images

(CNN) イスラム教徒が重要な宗教行事として毎年行うサウジアラビアの聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)が28日、始まった。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、巡礼者の数は例年に比べて極めて少なくなるとみられる。

サウジアラビア政府は今年のハッジについて、新たに人数を制限して行う方針を示していた。巡礼者の数はわずか1000人前後となる見通し。通常であれば、イスラム教の聖地であるメッカとメディナにはハッジに合わせて200万人以上が来訪する。

今年のハッジは数十年ぶりに、サウジ国外からの参加が禁じられた。巡礼者の約7割がサウジ国内に住む外国人、残りがサウジ国籍の信者という内訳になっている。また巡礼が可能な人たちの年齢は、20歳から50歳までに限定されている。

アラブ諸国で最多の感染者を記録しているサウジアラビアは、今年のハッジについて「前代未聞」の状況だとしている。サウジ当局は以前、ハッジ自体を中止する考えも示唆していた。

同国メディア省が発表した声明によると、当局はハッジへの参加を認める巡礼者を厳しく選別し、メッカ到着前に自己隔離の期間を経ることを義務付けた。滞在中も、帰路につくまで隔離状態に置かれるとしている。

同声明でハッジ・ウムラ(小巡礼)担当相は「2020年のハッジはあらゆる措置を講じたことで極めて例外的なものになっている」と強調した。

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