テニスのディミトロフ選手、新型コロナ感染のつらさを語る
(CNN) 新型コロナウイルス感染症から回復した男子テニスのグリゴール・ディミトロフ選手(ブルガリア)が、つらかった症状や今後の見通しについて語った。
ディミトロフ選手は先月末、クロアチアで開催された大会「アドリア・ツアー」への出場後に、新型ウィルスの検査で陽性反応を示した。
すでに回復し、先週末にはフランスでの非公式大会「アルティメット・テニス・ショーダウン(UTS)」に参戦。専門サイト「テニス・メジャーズ」とのインタビューで、闘病の経験を振り返った。
「1カ月くらい自宅にこもっていた。人によって違うと思うが、息苦しさや倦怠(けんたい)感、味やにおいを感じなくなるなど、あらゆる症状が出た」「こうしてコートに立てるのは、本当に幸運なこと。ありがたいと思う」と話す。
発症後に体重も3キロ減ったが、20日間に及んだ孤独な隔離生活は精神的負担も大きかった。「色々なことが頭をよぎる。人としてアスリートとして、精神的にどのくらい強いかは関係ない。悪いこともいやおうなく考えてしまう」と語り、「自分もそうだったし、みんなそうだと思う。今だれもが経験している精神状態の影響を軽くみてはいけない」と訴えた。
8月末にニューヨークで開幕する全米オープンには、参加できるかどうか分からないという。長時間のフライトになるうえに、5セットの試合を闘いぬく体力も取り戻さなければならない。練習を続けながら、体調や精神状態の様子を見て決めるつもりだ。
「多くの選手が、どうしたらいいのか多少混乱しているに違いない。チームとひざを交えて、出場の可能性を話し合ってみるのがいいと思う」と語った。