アフリカ・レソトの聖なる洞窟、数千年の歴史持つ霊界への入口

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洞窟の前で火を起こし、儀式を執り行う

洞窟の前で火を起こし、儀式を執り行う

コプラン教授は、これらの巡礼は比較的最近始まったもので、人気を集め出したのは20世紀初頭と考えている。教授自身もこの洞窟を何度も訪れており、またヒーラー(心霊治療家)としても活動している。

コプラン教授は「ここには宗教的権威はない」とし、「誰でも自由に来て、祈ることができる」と付け加えた。

この洞窟で行われる儀式は、キリスト教とその土地固有の宗教を融合したものだ。キリスト教の聖職者がズールー族のヒーラーたちと並んで立ち、信者たちに向けた儀式を執り行う姿も見られる。洞窟に週末だけ滞在する者もいれば、長期間滞在する者もいるが、彼らは全員、自分たちを超越した歴史と重要性を持つ場所にいることを認識している。

先住民族であるサン族は何千年にもわたり、その洞窟網で暮らしてきた。その証拠に、洞窟の壁には至る所にサン族の岩窟壁画が残っている。それらの壁画には、今やレソトではほとんど見られなくなった狩猟採集民の生活の様子が描かれている。

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