機内トラブル多発、「搭乗禁止リスト」導入を検討 中国当局

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「搭乗禁止リスト」導入か 中国

北京(CNN) 旅客機の機内でトラブルを起こす乗客が相次いでいる問題で、中国民用航空局は20日までに、騒ぎを起こした乗客をブラックリストに掲載して搭乗を禁止する措置を検討していることを明らかにした。国営メディアが伝えた。

搭乗禁止リストはまだ提案の段階で、導入が正式決定したわけではない。ただ、導入されれば罰則を伴う可能性もある。

中国国内便や国際便ではここ数週間の間に、乗客が客室乗務員に熱湯をぶちまけたり、赤ん坊の泣き声を巡って乱闘したりする騒ぎが相次いで報じられた。最近では7時間の遅れに苛立った乗客が非常出口を開けたため、便が欠航になった。

中国の航空事情に詳しい専門家のジェームズ・ファロウズ氏は、航空機に乗り慣れている層には日常茶飯事の事態でも、中国で新たな富を手にした層にはそうした経験がないと指摘。中国は「第1世代の航空旅行者の国」だと解説する。

主要空港では慢性的な遅れが生じており、航空当局は新規の路線を開設するなどして状況の改善を目指してきた。北京では2番目の国際空港を建設する計画が承認された。しかしそうした対策が奏功するまでには時間がかかる見通しだ。

ファロウズ氏は、中国の文化も一因になっているとの見方を示し、「ここは私が見てきた中で最大の個人主義国かもしれない」と話している。

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