53日間で世界一周、列車の旅
ロンドン(CNN) 1等列車に乗って3つの大陸を横断し、53日間で世界一周――。英国の旅行社がこのほど、豪華列車での旅行を企画した。
グレート・レール・ジャーニーズ社が売り出しているのは、2015年5月18日にロンドンを出発する世界旅行だ。「皇帝の金」と呼ばれるモンゴルの豪華列車や、欧州のベニス・シンプロン・オリエント急行などに乗り、鉄道の黄金時代を思わせるぜいたくな雰囲気を満喫する。
同社のジュリアン・アップルヤード氏がCNNに語ったところによると、「今までも長期の旅行を手掛けてきたが、世界一周の企画は初めて」だという。同社史上で最大規模、最高額のツアーとなる。同社サイトによると、チケットは2万5500ポンド(約440万円)。
ツアーはロンドンからスタートし、まずは空路ニューヨークへ。最初の20日間で北米を回る。米首都ワシントンやシカゴ、デンバーを訪れ、コロラド州のロイヤル渓谷を走る観光電車や機関車も体験。グランドキャニオンを眺めてからロサンゼルスに立ち寄り、船でサンフランシスコまで移動してから上海へ飛ぶ。
ここから先はすべて列車だ。西安から北京、さらにモンゴルを経てロシアへ。有名なシベリア横断鉄道でモスクワへ向かい、さらに西へ進んで欧州を目指す。
欧州ではワルシャワやプラハ、ウィーン、ベネチアを訪れてから、再び終点のロンドンへ向かう。
アップルヤード氏によると、ツアーの定員は25人前後に抑える予定。すでに何枚かのチケットが売れているという。