YouTube、AIでユーザーの年齢を推定 未成年判定なら自動的に制限適用
(CNN) 動画投稿サイトのYouTubeは子どもによる不適切コンテンツの閲覧を防ぐ対策の一環として、AI(人工知能)を使ったユーザーの年齢推定を13日から開始する。
これに対してユーザーからは、プライバシー問題や使い勝手への影響を懸念する声も出ている。
YouTubeはユーザーが登録時に入力した生年月日を問わず、そのユーザーの使用動向に基づきAIを使って成人か未成年かを判断する。これまでは一部のユーザーを対象として試験的に実施されていたが、今後数カ月かけて対象を拡大する。
AIによって未成年と判定されたユーザーのアカウントに対しては、暴力的な内容や性的内容を含む動画の閲覧制限など、未成年向けに実施している安全対策を自動的に適用する。成人が誤って未成年と判定された場合、公的な身分証明書やクレジットカード、自撮り写真などを提出する必要がある。
中には既に誤って判定されたユーザーもいる。専門家は、大人が年齢確認のために個人情報を提出することにはプライバシー上の懸念があると指摘している。
YouTubeのシステムでは、ユーザーが検索した動画や視聴した動画の種類、アカウントの使用時間などをもとに、18歳未満かどうかを判定する。
対象となるのはログインしたユーザーのみ。アカウントなしで使用すれば一部の安全対策をかわすことはできる。ただしログアウトしたユーザーが年齢制限付きのコンテンツを閲覧することはできない。