Googleメッセージ、架空料金詐欺に対応 検出すると警告表示

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韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS23ウルトラ」=23年1月30日/SeongJoon Cho/Bloomberg/Getty Images

韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS23ウルトラ」=23年1月30日/SeongJoon Cho/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米グーグルの「アンドロイド」を搭載したスマートフォンに、未払い料金があるなどと告げて相手をだます架空料金詐欺を検出できる新機能が加わった。

詐欺検知の新機能は、アンドロイドスマートフォンに標準搭載されているグーグルのメッセージングアプリ「Googleメッセージ」の更新版で、13日から提供を開始する。

架空料金詐欺は増加傾向にある。米連邦捜査局(FBI)のインターネット犯罪苦情センターに寄せられた架空料金詐欺に関する報告は昨年1年間で約6万件。セキュリティ企業のマカフィーによれば、架空料金詐欺のショートメッセージは1月から2月下旬までの間にほぼ4倍に増えた。米連邦取引委員会(FTC)によると、消費者は2024年、ショートメッセージを使った詐欺のために4億7000万ドル(約690億円)を失った。

グーグルの担当者によると、だます側の手口は巧妙化しており、検出を難しくする目的でURLを隠したり入れ替えたりすることもある。もっともらしく見せかけるため、正規の文言を流用する手口もある。

詐欺防止の新機能では、Googleメッセージで受信したメッセージの内容を分析し、詐欺の可能性があれば警告を表示する。ユーザーは「報告&ブロック」か、「詐欺ではない」のいずれかを選択できる。

Googleメッセージは未払い料金があると主張して相手をだます架空料金詐欺を検出できるようになる/Google
Googleメッセージは未払い料金があると主張して相手をだます架空料金詐欺を検出できるようになる/Google

グーグルによると、詐欺を検出するアルゴリズムは端末上で実行され、ユーザーのメッセージに関する情報をサーバーに送信しなくても警告を表示できる。今回のメッセージングアプリの更新では、架空料金詐欺に加えて暗号通貨詐欺やサポート詐欺、ギフトカード詐欺も検出できるようになった。

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