中国テンセント、NBAのネット中継を再開 先週の反発から一転

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北京にあるNBAの旗艦店。テンセントがプレシーズン戦のネット中継を再開した/Kevin Frayer/Getty Images

北京にあるNBAの旗艦店。テンセントがプレシーズン戦のネット中継を再開した/Kevin Frayer/Getty Images

香港(CNN Business) 中国のIT大手、騰訊(テンセント)は14日、米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズン戦のインターネット中継を再開した。中国では先週、NBAチームの幹部が香港のデモ隊寄りの発言をしたとして、パートナー企業全社が提携を中止する事態になっていたが、一転して関係修復に動き出した。

テンセントはこの日、トロントで行われたトロント・ラプターズ対シカゴ・ブルズ、ミネアポリスで行われたイスラエルのマッカビ・ハイファ対ミネソタ・ティンバーウルブズの2試合をライブ配信した。

テンセントは中国でNBAの試合の独占配信権を持つ。ヒューストン・ロケッツの幹部がツイッターで香港のデモ隊への支持を表明した際には、テンセントもNBA批判に加わった。

テンセントの広報は配信再開について聞かれ、「中国での試合」の中継を中止するとした先週の声明に改めて言及した。

中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」では、中継再開の話題がトレンド入り。多くのユーザーからは、国内の反発をおしてNBAとの関係を継続するため、テンセントが抜け穴を利用したとの批判が寄せられた。

ユーザーの1人は「テンセント・スポーツが先の声明で『中国での試合』と述べていたことに今気付いた。言葉遊びのようなもので、ルール違反すれすれの行為だ」と記している。

テンセントの姿勢は中国にとってのNBAの重要性を浮き彫りにしている。中国ではバスケ人気が高く、昨シーズンはテンセントだけで5億人近くがNBA関連の番組を視聴した。中国でのNBAの事業規模は40億ドル(約4300億円)と試算されている。

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