台湾TSMC、ウイルス感染で生産に影響 出荷に遅れも

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香港(CNNMoney) 台湾の半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)は5日、自社のコンピューターネットワークがウイルスに感染し、チップやプロセッサーの製造に使われる機械にまで拡散したと明らかにした。TSMCは米アップルの主要サプライヤー企業。

TSMCによれば、ウイルス感染があったのは3日で、すでに事態を収拾した。製品の出荷に遅れが出る見通しで、最大で2億5700万ドル(約286億円)の売り上げが失われる可能性がある。

ウイルスの出どころに関する詳細は明かしていない。感染の原因については、新たなツールにソフトウエアをインストールする過程でミスがあったとしている。機密情報への影響はないという。

TSMCはアップルのスマートフォンやタブレットに使われるプロセッサーの製造で主要な位置を占める。半導体受託生産の世界最大手でもあり、クアルコムやエヌビディアといった企業から製造を請け負っている。

TSMCは週末、通常の操業体制の回復に向けた対応に追われた。影響を受けたシステムの大半は5日午後までに復旧しており、6日午後には完全復旧する見通しとしている。

TSMCによれば、今回の混乱で7~9月期の売上高は3%減となる見通し。当初は84億5000万~85億5000万ドルの売り上げを見込んでいた。

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