中国新興企業、人乗せて飛ぶドローンの動画公開
香港・シアトル(CNNMoney) 中国の新興企業Ehangは9日までに、人を搭乗させて自動運転で飛行するドローンの動画を公開した。パイロットを必要としない「空飛ぶタクシー」の実現へ1歩近づいた形だ。
Ehangによれば、同社がドローンで初めて人を運んだのは2015年。以後少なくとも40回にわたり、人が乗ったドローンの飛行を成功させてきたという。飛行の動画を公開したのは今回が初めて。
離着陸に場所を取らず、ヘリコプターよりも小さい電力駆動のドローンが乗客を運べるようになれば、空の移動は従来の形態から変化する。
新たな「空飛ぶ無人タクシー」の市場に参入しようと各国の企業がしのぎを削るなか、Ehangによる飛行動画の公開は、同社が欧米のライバルとの開発競争でリードしている可能性を示唆する。ドローンの開発には米航空機メーカー大手のボーイングも乗り出している。
Ehangの動画では、同社の幹部や地元政府の当局者を含む数十人がドローンでの飛行を体験。ボタン1つで離陸し、空中散歩を楽しむ様子を収めている。
このほか地上から300メートルの高さを嵐のような強風にさらされながら進むテスト飛行の様子も見ることができる。このテストは、夜間の視界の悪い状態で行われた。