北朝鮮、世界の銀行狙うサイバー攻撃に関与か

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世界18カ国・地域の銀行を狙ったサイバー攻撃に北朝鮮が関与しているという

世界18カ国・地域の銀行を狙ったサイバー攻撃に北朝鮮が関与しているという

セントマーティン島(CNN) 北朝鮮の関与するハッカー集団が世界18カ国・地域の銀行を狙ってサイバー攻撃を仕掛け、金を盗み出している――。ロシアの大手サイバーセキュリティー企業、カスペルスキーは3日、カリブ海のセントマーティン島で開かれたサイバーセキュリティー会議でそんな調査結果を発表した。

国際安全保障問題の専門家によれば、北朝鮮は銀行などから盗んだ金を核開発の資金に充てていると思われる。

金融機関を狙ったサイバー攻撃未遂は、これまでにもバングラデシュ、エクアドル、フィリピン、ベトナムで報告されていた。

カスペルスキーによれば、この時と同じハッカー集団が、コスタリカやエチオピア、インド、台湾など13カ国・地域の金融機関に対しても攻撃を仕掛けていたことが判明。この集団をたどったところ、北朝鮮との関係が明らかになったとしている。

ハッカー集団は一般的に、自分たちの場所から遠く離れた国のサーバー経由でサイバー攻撃を仕掛けて出所を隠そうとする。今回の集団も、フランスや韓国、台湾のサーバーを経由させていた。ところが、恐らく手違いによるものと思われる北朝鮮からの一時的な接続が観測されたという。

カスペルスキーは世界でも有数のサイバーセキュリティー企業で、各国の家庭や企業向けにウイルス対策製品を提供。これまでにも世界の複雑なハッカー集団の活動を暴露してきた。米司法当局は、同社とロシア政府との関係を疑っているが、カスペルスキーは一環して、ロシア政府の影響を否定している。

今回の攻撃はカスペルスキーが今年3月に発見し、アフリカのガボンやナイジェリアの金融機関が狙われていたことが判明。米セキュリティー企業のシマンテックによれば、ほとんどの攻撃は失敗に終わったものの、一部では金が盗まれていたという。

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