エクアドル、ウィキリークス創設者アサンジュ氏の亡命申請を許可

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(CNN) スウェーデンでの性犯罪容疑で英国で逮捕された内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジュ容疑者が保釈中にロンドンのエクアドル大使館に滞在したままエクアドルへの政治亡命を求めた問題で、同国政府は16日、同容疑者の亡命を認めると発表した。

同国のリカルド・パティニョ外相は15日、エクアドル政府が亡命申請に関する対応を決め、16日朝に発表すると述べていた。

外相はまた、エクアドル当局が容疑者の身柄を英国側に引き渡さなかった場合、ロンドンのエクアドル大使館を「捜索する」との文書を英国当局が送ってきたことを明らかにし、同外相は「我々は英国の植民地ではない。植民地の時代は終わった」と批判していた。

一方、英外務省報道官は英国は同容疑者の身柄を性犯罪容疑での聴取を求めるスウェーデンに送還する法的義務を負っているとし、この義務を遂行する決意に変わりはないと述べた。

アサンジュ容疑者は今年6月、保釈中にロンドンのエクアドル大使館に入って政治亡命を申請後、大使館内での滞在を続けている。スウェーデンへの身柄 送還を避けるための対抗手段で、同容疑者は最終的に米国へ送還されることを懸念している。ウィキリークスは米軍の機密扱い文書などを暴露していた。

同容疑者はスウェーデンでの性犯罪への関与を否定、容疑はウィキリークスが米軍の機密を公にしたための報復措置と主張している。

アサンジュ容疑者がエクアドル大使館に入り政治亡命を求めた行動について、ロンドン警視庁は保釈規定の違反で逮捕に踏み切らざるを得ないと説明。同容疑者は保釈規定でロンドン郊外の支援者の自宅での宿泊が定められていた。

英最高裁は今年6月、スウェーデンへの移送決定に対する再審理の請求を棄却し、同容疑者の英国内での法的な対抗手段の道は閉ざされていた。エクアドル大使館で政治亡命を求めたのは最高裁判断から5日後だった。

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