米ラッパーのイェ、過去の反ユダヤ発言を謝罪 ヘブライ語で投稿

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米人気ラッパーのイェ(旧名カニエ・ウェスト)氏=5月13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス/Rachpoot/Bauer-Griffin/GC Images/Getty Images

米人気ラッパーのイェ(旧名カニエ・ウェスト)氏=5月13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス/Rachpoot/Bauer-Griffin/GC Images/Getty Images

(CNN) 米人気ラッパー、イェ(旧名カニエ・ウェスト)氏が26日、過去の反ユダヤ主義的な発言や行動についてヘブライ語で謝罪するメッセージを、インスタグラムに投稿した。

イェ氏はこの中で「人を傷つけたり、侮辱したりする意図は全くなかった」と述べた。今後は配慮と理解を心掛け、融和の推進に努めると表明している。

投稿には26日午前のうちに、100万件を超える「いいね」が寄せられた。

米ユダヤ系団体、名誉毀損(きそん)防止同盟(ADL)はCNNの取材に対し、イェ氏の反ユダヤ主義と憎悪が計り知れない被害をもたらしたと指摘したうえで、謝罪は「ユダヤ人社会をはじめ、同氏が傷付けてきたすべての人々への償いに向けた長い旅路の一歩かもしれない」と評価。「究極的には言葉よりも行動のほうが雄弁だ」と指摘しつつ、同氏が悔い改める一歩を踏み出した行動は歓迎すると表明した。

イェ氏が謝罪文を投稿したきっかけは不明だが、同氏はまもなくラッパーのタイ・ダラー・サイン氏とコラボしたアルバム「Vultures」を発売する予定。

11月末にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイのナイトクラブで披露されたタイトル曲に反ユダヤ主義的な歌詞が含まれていたことや、今月米ラスベガスで開いたイベントでの過激発言などが物議を醸し、今月の予定だったアルバム発売は1月に延期された。

同氏は近年、反ユダヤ主義的な差別発言を繰り返し、アディダスやバレンシアガなど大手ブランドとの提携を解消されたり、SNSのアカウントが制限されたりしていた。ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーへの心酔や、白人至上主義者との交流も伝えられている。

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