五輪メダリストとの契約解除、プーチン大統領の集会に参加で 英スピード

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東京五輪の競泳でオリンピック記録を更新したロシアのエフゲニー・リロフ選手=2021年7月30日、東京/Al Bello/Getty Images

東京五輪の競泳でオリンピック記録を更新したロシアのエフゲニー・リロフ選手=2021年7月30日、東京/Al Bello/Getty Images

(CNN) 水着メーカー大手の英スピードは23日までに、ロシアの水泳選手で、昨年の東京五輪で金メダルを獲得した実績を持つロシアのエフゲニー・リロフ選手(25)について、契約を解除したと明らかにした。リロフ選手は先ごろ、ロシアのプーチン大統領の集会に参加していた。

リロフ選手は東京五輪の背泳ぎ男子100メートルと200メートルで金メダルを獲得していた。リロフ選手は先週、モスクワで開催された集会に参加し、他のロシア人アスリートとともに登壇していた。この集会はロシアによるクリミア半島併合を記念するものだったが、ウクライナ政府や西側諸国はクリミア半島の併合を認めていない。

スピードは声明で、リロフ選手の集会への参加を受けて、契約解除を即座に決めたと述べた。スピードは、ウクライナでの戦争を可能な限り強力な方法で非難するとしたほか、「紛争によって影響を受けたウクライナの人々や我々のアスリート、我々のチームメートと連帯する」と述べた。未払いのスポンサー契約料については、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付するという。

SNSに投稿された画像によれば、リロフ選手は五輪のメダルを身につけていた。ロイター通信によれば、リロフ選手はさらに、ウクライナに侵攻しているロシア軍が車両などにシンボルとして描いている「Z」のマークも誇示していた。ウクライナでの戦争を支持する人の一部でもZのマークを掲示することがある。

国際水泳連盟(FINA)はCNNにあてた声明で、リロフ選手の集会参加に関する報道について深く失望しているとし、この問題について、さらに調査を行っていると明らかにした。

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